ネットワークの届かないところはない。「最後の1マイル」もなくなる。高度3万メートルを飛ぶ翼と,心が,あれば。
NASAの開発した無人のプロペラ機「ヘリオス」が,高度3万3000メートル付近まで達し,航空機の飛行高度の記録を塗り替えた。この飛行機を,通信衛星代わりに利用することも考えられている。
ヘリオスのネット接続利用については,ZDNetの記事を。それによれば,このヘリオス,頭脳としてはアップルのマックを積んでおり,地球に着陸する際のガイドなどに使用していると云う。ヘリオスのソフトウェア開発はちょっと前から報じられていたが,まさかマックOSが利用されているとは思わなかった(^_^;)。日本でもいくつかあって失敗したものもあった衛星による接続サービスの提供よりも安くすみ,接続スピードも早く,6カ月は空中に滞在することができるという。
ラインは,疑似化されたものに過ぎない。赤い糸はお伽話かもしれないけど,それが,何か,を疑似化しているのと同様に,電話線や,ケーブルテレビの配線などは,人間のネットワークの疑似化されているものだ。そして,疑似化される前から,私たちはネットワークでつながっていた。ラインの届かないところでも,空を仰ぐと繋がる無線は,そのことを思い出させてくれる。成層圏の上の翼,太陽の光だけで飛ぶヘリオスを介して,疑似化できなかった最後の1マイルも,消える。
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